【経験談】精神科デイケアのメリットとデメリットを利用者視点から解説

【   】

突然ですが、あなたは精神科デイケアと聞くと、どのようなイメージがありますか?

こころん

お年寄りが通うデイサービスしか分からないです。

ぶ~りん

正直な話、病院から紹介されるまでは『精神科デイケア』の存在は知りませんでした。

私はうつ病の症状が落ち着いてきた時に、主治医からの紹介で精神科デイケアに約10ヶ月間お世話になりました。

こんな方に読んでいただきたい
  • 精神科デイケアとは何?
  • 通っていた人の経験談を聞きたい
  • 通うメリットとデメリットを知りたい

実際に利用してみて、メリットとデメリットが見えました。
今回は、精神科デイケアについて元利用者視点から記事にします。

アンケートをとりました。
数が少ないので参考程度にはなりますが、意外と利用している人はいますね。

ぶ~りん

ネットで調べても、精神科デイケアに関する情報量が少ないと感じました。特に利用者の体験談が少ないと思います。
私自身の体験談を通して、少しでも精神科デイケアについて知っていただけると幸いです。

注意点
  • 精神科デイケアにより、プログラム内容など違いはあります
  • 私が通っていた精神科デイケアの内容を今回お伝えします。
目次

精神科デイケアとは?

精神科デイケア

精神科デイケアとは、精神疾患からの再発防止や社会復帰を目的とするリハビリテーションのことです。

リワーク』との違いが分からない方もいると思います。
リワークは、メンタル疾患から職場復帰など『働くことが目標』になります。

精神科デイケアは、職場復帰から生活リズムを立て直すなど、個々によって目的が違います。

・うつ病などの精神疾患で会社を休んでいる方を対象とするアドバンスコース
・デイケアに規則的に通うことで生活リズムを確立して、次のステップ(就職や社会活動)に進むためのお手伝いをするベーシックコース

私が通ったデイケアは、個々の目的によってコースが分かれているのが特徴です。

ぶ~りん

プログラム内容やコースは施設によって違います。
事前にホームページ等で調べた上で、自分の目的にあったデイケアを探してみましょう。

地域によって、若者サポートステーションという支援機関もあります。
リワークと地域若者ステーションについては、別記事にてご紹介しております。

どのくらいの費用がかかるの?

お金

精神科デイケアは、病院に併設している施設です。
通院扱いになりますので、保険が適用されます

自立支援医療費制度を使えば1割負担で利用できます。

施設を利用するには、主治医からの許可がおりないと利用できません
通所できると判断された方が施設を利用できます。

利用人数と年齢層

年齢層

施設によって変わるとは思いますが、20代から60代まで幅広い年代の人が通っています。
30代後半から50代の人が半数を占めていました。

私が通ったデイケアは、大規模で50名以上はいました。
卒業などで入れ替わりが激しいので、月ごとに人数は変わります。

ベーシックコースの男女比は半分くらいですが、『復職目的』のアドバンスコースでは男性が9割ほど占めていました。

もちろん施設によって違うと思います。参考程度に見てください。

プログラム内容

プログラム

趣味や関心の幅を広げる目的の文化系プログラム(塗り絵、ミサンガなどものづくり、調理)から、体力促進プログラム(散歩、体育館でのスポーツ、体幹トレーニング、ヨガ)まで幅広いジャンルのプログラムがあります。

認知行動療法など病気についての講義もあります。

復職目的のコースでは、パソコンを使ったデスクワークや作業訓練、グループワークなど集中力や緊張感がある状況を想定したプログラムもあります。

担当の相談員がつく

カウンセラー

精神科デイケアでは、担当者の相談員がメンバー1人に対して複数人つきます。

ぶ~りん

日によって相談員が入れ替わります。
そのため、複数人の担当者がいるそうです。

担当相談員とは月に2回程度、個人面談します。
個人面談によって、現在の悩みや今後の方針について面談します。

相談員は、生活リズム表をチェックしながら疲労度やプログラムの参加状況など観察しています。
プログラム中の気になった行動や微妙な変化があったら、すぐに話をしてくれます。

ぶ~りん

相談員の”観察力”はさすがだなと感じました。

精神科デイケアのタイムスケジュール

スケジュール

利用時間は9時から15時までの施設が多いようです。
月曜日から金曜日が開所日です。土・日・祝日は休みです。
年末年始やGWなどは、施設から配布される予定表で休日を確認します。

私が通ったデイケアのタイムスケジュールは下記のとおりです。

9:00~9:10ラジオ体操・朝礼
9:10~9:30自主プログラム・メンバーとの歓談
9:30~10:30散歩するグループと自主プログラムにわかれる(希望制)
10:30~11:45午前プログラム
11:45~13:00昼食(希望者は弁当あります)・メンバーとの歓談(トランプやボードゲームで遊ぶこともできます)
13:00~14:40午後プログラム
14:45~15:00掃除・終礼
1日のタイムスケジュール例

体調不良など”やむを得ない理由”があっての遅刻や早退は可能です。

原則は9時から15時まで過ごすことを目的にしています。

精神科デイケアに通うメリット

メリット

精神科デイケアに通所したことで、多くのメリットを感じました。
私が感じたメリットをお伝えします。

生活リズムが改善される

決まった時間に通所することになりますので、規則正しく生活することを心がけるようになります。

家にいると、昼夜逆転することはあるあるです。

『デイケアに行く』という目的があることで、朝も何とか起きようとします。

徐々に生活リズムが整ってきたのは大きなメリットです

自分の居場所ができた

うつ病などメンタル疾患にかかり、会社を休職すると家から出られない生活になります。
そうなると、自然に人と会う機会が減ってきます。
時間が経つほど、孤独に感じて大きな不安がおそってきます。

精神科デイケアでは、病気のことを理解してくれる相談員から、同じ境遇で苦しんでいる方とコミュニケーションを取る機会があります。

通い始めの時はかなりしんどかったですが、少しずつ慣れてくると通所頻度が増えます。
『自分にとっての居場所』があるという意味で安心感を得ました。

客観的に見てもらえる

うつ病にかかると、どうしても主観的になります。
1人の時間や家にいることが増えるからです。

デイケアに通所することで、客観的に見てもらえることが増えます。
自分では気づかなかったことを指摘してくれるので、”いい意味”で気づきを得ることができました。

また精神科デイケアとあわせて、臨床心理士とのカウンセリングを受けていました。
カウンセリングをおこなうことで、より客観的に自分を見つめなおすことができました。

自分を“知る”

色々なプログラムを経験すると、得意なことだけでなく苦手なことが分かってきます。
プログラム内でも自己分析する機会があります。

自分を“知る”ことで、転職活動でも役に立ちました。

ぶ~りん

日々の生活で、自己分析することは少ないと思います。
自分自身を見つめ直す良い機会になりました。

資格をもった相談員に遠慮なく相談できる

精神科デイケアには、作業療法士など様々な資格を持った相談員がいます。
悩みがあったり問題点があったら、すぐに相談できる環境が整っています。
話を聞いてもらうだけでも、かなり楽になります。

月に2回の面談では、30分から1時間くらい時間をかけ真剣に向き合ってくれます。

同じ境遇の人と仲良くなれる

同じ悩みをかかえている人と一緒にプログラムを受けます。
グループワークで気があって、仲良くしてくれる人もできました。

今でも連絡取りあう『仲間』ができたことは、とてもありがたいです。

注意点
  • トラブル防止のため、通所者同士の連絡先交換を禁止しているところもあるようです。
  • トラブルがあっても自己責任になります。

なかなか経験できないプログラムで知識や経験を得る

普段の生活でやらないようなプログラムがたくさんあります。

絵が苦手な私ですが、プログラムでやった“大人の塗り絵”は続けてます。

認知行動療法や心理教育など症状に対する講義もあるので、とても勉強になりました。

ぶ~りん

ブログで紹介している内容は、精神科デイケアの講義で教わった内容もあります。

精神科デイケアに通うデメリット

デメリット

一方、精神科デイケアに通ったからこそデメリットの部分も見えました。
特にデメリットの部分は通所した人しか分からないことですので、私が感じたことをお伝えします。

人間関係のトラブル

メリットでは、同じ境遇な方と仲良くなれることをお伝えしました。
しかし、逆のパターンもあります。

どうしても苦手な人が出てきます。
プログラムが一緒になったことで、ストレスに感じることもあるでしょう。

また、デイケア内のルールを守らない人も残念ながらいます。
相談員に報告しますが、見ているだけでもストレスになることがあります。

ぶ~りん

デイケアに限らず、会社や学校でも一定数はいますよね。

ちょっとしたすれ違いで、大きなトラブルに発展したケースも何度か見ました。
最悪の場合は症状が悪化することもあります。

現在デイケアへ通っていて人間関係の悩みをかかえている人は、相談員だけでなく主治医やカウンセラーにも状況を伝えましょう。

ストレスをためないことが大切です。

雰囲気がゆるくて馴染めない

精神科デイケアの雰囲気を例えると、よくいえばアットホームです。
言い方を変えると、”かなりゆるい”です。

会社員を経験している人ほど、“ゆるさ”に戸惑うかもしれません。
『復職目的』のアドバンスコースは、多少ピリッとした雰囲気です。
それでも一般企業と比べると、ゆるく感じる人も多いでしょう。

“ゆるい”雰囲気が嫌で退所した人もいました。

デイケアによっては、『社会参加』が目的の施設もあります。

『復職目的』で精神科デイケアを利用する際は、プログラム内容を事前に調べておくことをオススメします。
主治医などに確認するのもひとつの手段です。

長期間いるほど『社会復帰』が怖くなる

デイケアのメンバーの中には、数年ほど通所している方もいました。
「居心地が良くて、かえって社会に出るのが怖い」との話を聞いたこともあります。

その点は相談員がサポートしてくれますが、長期間通うほど社会に出る不安が増すようです。

ぶ~りん

私は10ヶ月間いましたが、後から通所した人が『卒業する』頻度が増えるほど、焦りと不安が大きくなったことは今でも覚えています。

精神科デイケアを『卒業』して感じたこと

卒業

当初は『復職目的』で精神科デイケアに通所しました。
プログラムで自分について“知る”ことができ、色々な人と相談した結果、退職して別の会社に転職という形を選びました。

デイケアに通いながら転職活動した結果、内定をいただき『卒業』することになりました。
不本意ながら転職先で再発してしまいましたが、デイケアで教わったことを実践して今はブログを書けるまで回復しました。

今回は、精神科デイケアに通うメリットとデメリットをお伝えしました。
現在進行形で通っている人だけでなく、これから精神科デイケアに通うことを検討している人の参考になってほしいとの思いをこめて記事にしました。

デメリットの部分はあります。
しかし、同じ境遇の人と一緒にプログラムを受けたからこそ大切な『仲間』ができましたし、貴重な経験だったとはっきり言えます。

今回の記事を読んでいただき、精神科デイケアについて少しでも知っていただけると幸いです。

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ぶ~りん
「うつ病を経験したからこそ発信できることがある」との思いで書いている豚好きブロガー。

うつに役立つ情報をゆる~く発信してます。

アラフォー1児の父親です。

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