精神病院とは何?閉鎖病棟のリアルを入院経験者が伝えます

【   】
こんな方に読んでいただきたい
  • 閉鎖病棟に偏見を抱いている
  • 入院を検討している
  • 閉鎖病棟が正直怖い

閉鎖病棟と聞くと、どのようなイメージをお持ちですか?

『怒鳴り声・叫び声が聞こえる』
『薬漬けにされる』
『狭い部屋に閉じ込められる』

精神科の閉鎖病棟に関して、ネガティブなイメージを持っている方が多いでしょう。

今回は、閉鎖病棟のリアルを入院経験者である、私の経験談をお伝えします。

結論からお伝えします。

閉鎖病棟は、異質な空間です。
普段生活している現実の世界とは違います。
しかし、怖い場所ではないことを最初にお伝えします

閉鎖病棟に関する体験談が少ないと感じました。
最後まで読んでいただくことで、閉鎖病棟のイメージが変わることを強く願います。

笑顔
  • ぶ~りんと申します。
  • 2015年にうつ病と診断された人間です。
  • 移行錯誤しながら、前向きに生きようと模索中。
注意点
  • ぶ~りんが入院した閉鎖病棟の実態について、経験談をもとにお伝えします。
  • 病院によってルールは違いますので、参考程度にご覧ください
  • できるだけリアルな情報をお伝えしますので、不快な思いになるかもしれません
目次

閉鎖病棟と開放病棟の違い

開放病棟 閉鎖病棟

精神科の病院では、開放病棟と閉鎖病棟に分かれている病院があります。

開放病棟とは、症状がある程度回復して、日常生活がある程度できる人が対象になります。
一般の病院と同じく、院内の移動や買い物など自由に動くことができます。

一方、閉鎖病棟は二重の扉で鍵が閉められており、スタッフしか開閉できません
フロア内の1部だけ移動できます。外部とは完全に遮断しています。

お金も基本はスタッフ管理です。(主治医から許可が出た人は自分で管理できます)

閉鎖病棟の1日

スケジュール

ここでは、閉鎖病棟1日の流れをご紹介します。

時刻日課
6:00起床
7:30朝食
9:10検温
9:30物干し場解放(~11:30)
9:45~男性入浴(月曜日/水曜日/金曜日)
10:00~午前作業療法
10:30売店買い物(スタッフ付き添い)(火曜日/木曜日)
12:00昼食
14:00~女性入浴(月曜日/水曜日/金曜日)
14:00~午後作業療法
14:00物干し場解放(~16:30)
16:30~フロア内散歩(リハビリ)
18:00夕食
20:30就寝前のお薬
21:30消灯
閉鎖病棟1日の流れ
こころん

食事は病室に持ってくると思っていました。

ぶ~りん

閉鎖病棟では、ホール内で食事をとります。
病室での飲食は禁止です。

こころん

お風呂は、男女兼用なの?

ぶ~りん

午前中は男性、午後が女性とわかれています。
浴室は同じですので、男性が入ったらお湯を入れ替えているそうです。

こころん

作業療法は出席しないとダメですか?

ぶ~りん

強制ではありません。
自由時間ですので、部屋にいても大丈夫です。

とにかく規制が多い

規制

閉鎖病棟では『自死しないための治療』をすることが目的です。
とにかく規制が多いことにびっくりしました。

まず、ひも類はすべて禁止です。
靴ひもやズボンのひもは、すべてはずされます。

スマホなどの充電ケーブルも、スタッフ管理です。
そもそも、ひもをかけられるような所はありません。

それだけ徹底しているということが分かりました。

1番きつかったのは、携帯の使用時間制限です。
夜間(21:30~6:00)は全員が禁止です。

スタッフが夜間、お預かりした充電ケーブルでスマホを充電してくれます。
人によっては、日中も使用禁止の場合があります。
充電も夜間しかできないので、バッテリーの減り具合を計算して使わなければいけません。

基本外出もできません。(理由により主治医が許可を出す場合もあります)
フロア内しか移動できないのがきつかったです。

病室はどうなの?

病室

私が閉鎖病棟に入院した時は、4人部屋でした。

2畳ほどの広さで、カーテンに囲まれていました。
ベッドと、洋服や小物を入れるタンスがありました。

たまに、女性の患者さんがカーテンを勝手に開けて騒いだこともあります。
叫び声をあげている人もいました。
たまたまでしょうが、非常に怖い思いをしました。

患者さんの希望によっては、個室も選べます。(別途費用がかかります)

私は入っていませんが、状態が深刻な方は、保護室という部屋で過ごす方もいます。
1日中、部屋からも出られなかったそうなので、辛かったと思います。

とにかく苦しい数日間

苦しい

私が閉鎖病棟に入院してからの数日間は、絶望感と自分に対する怒り、環境の変化にとまどい、食事や服薬の時間以外は病室にこもっていました。

本当に苦しかったです。
人間としての生活から離れている感覚もあり、辛くて苦しい時間が続きました。

もしかしたら、うつ病にかかった時より苦しかったかもしれません。

病棟内でも叫んでいる人や、排泄物が漏れてしまった人、勝手に男性部屋にはいろうとした女性患者さんなど色々なトラブルを見てきました。

ぶ~りん

トラブルをおこす人は少数です。
ほとんどは『トラブルを起こすほど元気がない人』が多いです。
認知症を患っている人もいました。
そのため、コミュニケーションを取れる人の方が少なかったです。

閉鎖病棟は怖いところではない理由

怖くない

ここまでの記事を読んでいただくと、怖い場所と思うかもしれません。

私も入院後の5日間は、『怖くてヤバい』場所だと思っていました。
しかし、時間が経つにつれて、『怖い場所』という考えはなくなりました

その理由をお伝えします。

理由①:徹底した安全管理

閉鎖病棟での治療目的は、自死しないことです。
徹底した安全管理がされています。

先ほどお伝えした、ひも類はすべてスタッフ管理になります。
アイマスクのような、小さなひも類でも没収です。

病棟には、ひっかけるような場所がありません。
金属やガラス製品でできた、“とがったもの”も没収です。

トイレにある石鹸やハンドソープもありません。
飲まれないようにするためです。

お風呂に関しては、スタッフが3名ほど風呂場にいます。
自分で体を洗えない人がいますので、看護師さんがついています。

就寝後も、1時間に1回、看護師さんが部屋の巡回にきます。
修学旅行で先生が、部屋の見回りにきた覚えはありませんか?
そのようなイメージです。

部屋によっては、監視カメラもついているそうです。
それだけ、安全管理を徹底していることが、お分かりいただけたかと思います。

理由②:健康診断並みの検査

私が入院した病院でおこなった検査は、以下の通りです。

検査内容
  • 尿検査
  • 血液検査
  • 身長/体重測定
  • CT検査
  • 心電図
  • 心理検査(WAIS-Ⅳ)
  • ADHD(注意欠如/多動症)検査
  • ASD(自閉症スペクトラム)検査
  • PCR検査
こころん

たくさん検査やりましたね。

ぶ~りん

身体検査だけでなく、メンタル系の検査もおこないました。
その結果をもとに、主治医とも何回か面談をしました。
検査のおかげで、新たに分かったこともあります。
検査をやっていただき、本当にありがたかったです

理由③:快適な生活空間

外の寒さや暑さを感じない分、冷暖房完備はありがたいことです。
ちょうどいい温度で設定されています。

3食出ますし、週3回、お風呂もはいれます。
洗濯は自分でもできますが、業者に依頼することも可能です。

今思うと、快適な環境で過ごせたと実感しています。

理由④:人の『やさしさ』『温かさ』を感じた

入院期間中、とても辛くて苦しい思いをしました。
そんな中でも、看護師さんや作業療法士の方が私に話しかけてくれました。

「いつでも声をかけてくださいね。話聞きますので」

私にとって、忘れることができない言葉です。
些細な言葉でも、涙が出るくらい嬉しかったです。

入院仲間からも、
「話しやすい」
と声をかけてくれた時は、本当に嬉しかったです。
暗い気持ちが、パッと明るくなるような気持ちでした。

人生においても、ここまで人の『温かさ』『やさしさ』を感じたことはありませんでした。
苦しかったけど貴重な時間だったとはっきり言えます。

最後に伝えたいこと

最後に伝える

私の経験談をもとに、閉鎖病棟についてお伝えしました。

苦しいことや辛いこともありましたが、私は入院して良かったです。
もし症状が重くなったら、治療のために入院という選択肢を頭に入れておくと思います。

どうしても閉鎖病棟は、『怖い』『ヤバい』という印象はあるでしょう。
私自身も、そのような偏見も持っていました。

あなただけでなく、あなたの大切な方がメンタル疾患の症状で死にたいくらい苦しんでいる。
命を守る行動として、入院を選択肢に入れてほしいです

この記事を参考に、閉鎖病棟のリアルな実態を知っていただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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ぶ~りん
「うつ病を経験したからこそ発信できることがある」との思いで書いている豚好きブロガー。

うつに役立つ情報をゆる~く発信してます。

アラフォー1児の父親です。

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